就職や結婚、出産・育児に際して「子供達と一緒にプールで遊びたいので、若い時に入れた刺青を消したい」「遊び半分で自分で彫った傷跡を消したい」という方も多いのではないでしょうか。
日本でも一般の方で刺青を入れる人も増えていることから、刺青除去を行うクリニックも増えてきました。
刺青除去方法は様々あり、刺青の大きさや色の濃さ、いつまでに消す必要があるかどうかなどで最適な除去方法は人それぞれ変わってきます。
ここでは刺青切除で刺青を消す方法についてご説明しましょう。
切除術について
比較的長期間かかるレーザー治療に比べ、比較的費用が安く、短期間で刺青を完全除去できる方法です。
刺青の範囲や医師の腕により、傷跡がどのくらい残るか変わってきます。
刺青の入った部分の皮膚を切除、周囲の皮膚を縫合して数週間後に抜糸という手順となり、切除方法も紡錘形切除とジグザグ切除の2つの種類があります。
紡錘形切除の方法
刺青のついている箇所の皮膚を紡錘形に切除し、縫合します。
縦長の傷になり、丁寧な技術で縫合して抜糸し、時間が一年二年と経過すると傷跡も目立ちにくくなります。
しかし、一般に刺青の三倍前後の長さを切り取る必要がある為、広範囲の刺青の除去には向いていません。
ジグザグ切除の方法
ほとんど刺青の形に沿って皮膚をジグザグに切除していく方法です。
皮膚の切除量を大幅に減らせる為身体への負担は少ない方法ですが、施術する医師には元の刺青の形を推測しにくいように仕上げるセンスが必要になります。
ジグザグの傷跡の方がクッション作用で皮膚の張力を吸収する為、紡錘形に比べて傷跡が綺麗になりやすいです。
いずれの方法にしろ、広範囲の場合は皮膚を切除した後、植皮を行うことが多いです。
また切除した後周囲の皮膚を引っ張って縫合している為、皮膚のツッパリ感があったり、ケロイド状になってしまうこともあります。
皮膚を削除している為、傷跡は大なり小なり必ず残るものと思っておきましょう。